ジブリ「君たちはどう生きるか」がゴールデングローブ賞アニメ映画賞を受賞

アメリカの映画業界をリードするゴールデングローブ賞で、歴史的な瞬間が訪れました。7日に発表された同賞で、日本のアニメーション映画「君たちはどう生きるか」がアニメ映画賞を受賞しました。日本の作品がアニメ映画賞を受賞するのは今回が初めてです。

この賞はハリウッドを拠点とする外国人記者団によって選ばれ、アカデミー賞への布石と位置づけられています。ビバリーヒルズのホテルで行われたこの華やかな授賞式には、宮崎駿監督自身は姿を見せませんでしたが、彼の作品が高く評価されたことは明らかです。

「君たちはどう生きるか」は宮崎駿監督が引退宣言を撤回し、約7年の歳月をかけて完成させた作品です。太平洋戦争中に母親を失い、不思議な世界へ迷い込む少年の物語を描いています。

この作品が国際的な舞台での栄誉を勝ち取ったことは、日本のアニメーション産業にとって画期的な出来事と言えるでしょう。ネット上では、「素晴らしい快挙ですね」「やはり宮崎駿はすごい」「おめでとうございます!」などの温かいメッセージが寄せられています。

「君たちはどう生きるか」という作品|受賞歴や興行収入

スタジオジブリの宮崎駿監督が、約10年ぶりに長編映画「君たちはどう生きるか」を発表しました。この作品のタイトルは、宮崎駿監督が子供時代に感銘を受けた吉野源三郎の児童文学作品にちなんでいますが、物語自体は宮崎駿監督独自のオリジナルストーリーです。

舞台は太平洋戦争が始まった日本で、火事で母親を失った少年が、謎のサギ男に導かれ不思議な世界に迷い込むという展開です。2023年7月に公開された際、映画の内容は事前に公開されないという異例の対応が取られ、大きな話題を呼びました。

この作品は、ニューヨーク映画批評家協会賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、ボストン映画批評家協会賞など、著名なアニメーション部門の賞を獲得しています。さらに、アカデミー賞へのノミネートも有力視されており、映画界からの注目は高まるばかりです。

また、北米ボックスオフィスランキングで見事首位デビューを飾り、北米の興行収入は3,960万7,451ドル(約57億円)に達しました。全世界での興行収入も、1億3,712万9,302ドル(約199億円)という驚異的な数字を記録しています。

宮崎駿監督は83歳の今もなお、アニメーション界の巨匠として世界的に有名です。「風の谷のナウシカ」、「となりのトトロ」、「もののけ姫」といった数々の名作を生み出し、「千と千尋の神隠し」では米国のアカデミー賞の長編アニメーション映画賞を受賞しています。

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