『イカゲーム』出演のオ・ヨンス氏が強制わいせつ容疑で起訴 本人は容疑を否認

海外メディアのVarietyは、11月25日にNetflixの大人気ドラマ『イカゲーム』に出演した俳優オ・ヨンス氏が、強制わいせつ容疑で起訴されたことを発表しました。2017年に女性を不適切に触ったとして、韓国・水原(スウォン)市の検察当局が起訴しました。

被害者の女性は2021年12月に被害を訴えましたが、2022年4月にオ・ヨンス氏への捜査は打ち切られました。その後、被害者は異議申請を行い、水原地検・城南(ソンナム)支庁がオ・ヨンス氏の容疑を再び捜査し、強制わいせつ容疑で起訴したという流れです。

これに対しオ・ヨンス氏は、「湖畔を回りながら道案内のレベルで手を握っただけ」と容疑を否認しました。しかし、検察は強制わいせつ容疑を裏付ける証拠があると判断し、オ・ヨンス氏を裁判に渡しています。

オ・ヨンス氏は2023年1月14日・15日に上演される演劇『ラブレター–全州』に出演予定でしたが、報道後にはキャスティングリストから名前が削除されました。

なお、オ・ヨンス氏が起訴されたことに対し、ネット上では「演技力がすごかっただけに残念」「イカゲームの続編がなくならないか心配」「またこの人の演技を見たい」「やりそうだと思っていた」などの意見が飛び交っています。

オ・ヨンス氏の出演作品とその実績

強制わいせつ容疑で世界中に波紋を呼んだオ・ヨンス氏は、Netflix『イカゲーム』で世界的に有名になったベテラン俳優です。『イカゲーム』ではオ・イルナム役を演じ、「カンブ」の愛称で親しまれていました。

オ・ヨンス氏は1960年代から演劇を始め、200以上の作品に出演しています。出演した演劇は、「花が咲き、花が落ちる」「君を愛しています」「その女性、人を虜にす」などが代表的です。

また、『イカゲーム』以外にも、「第一共和国」「帰ってきた一枝梅」「武神」といったテレビ番組・ドラマに出演。「退魔録」「童僧」「招待」など、映画の出演経験も豊富にあります。

2022年1月には、米ロサンゼルスで開催された「第79回ゴールデングローブ賞授賞式」にて、韓国俳優として初めてテレビ部門・助演男優賞を受賞しました。そのほか、1979年には「東亜演劇賞」で男子演技賞を、1994年には「百想芸術大賞」で男子演技賞を、2000年には「韓国演劇協会」で演技賞を受賞しています。

いまのところオ・ヨンス氏は起訴されただけであり、判決はまだ確定していません。今後の動向に注目したいところです。

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