中国で新型コロナウイルス感染者数が増加しています。米政府系の「ラジオ・フリー・アジア(RFA)」は、中国で今月、総人口のおよそ18%にあたる2億4,800万人が新型コロナウイルスに感染したとする、中国政府の内部資料が流出したと発表しました。
中国政府の発表では、20日の新規感染者数は3,049人としていますが、議事録によると推計3,700万人にまで及ぶとしており、中国政府の公式発表が感染拡大の実態と大きくかけ離れていることが判明しました。
四川、安徽、湖北各省と上海の感染率が高く、北京と四川省の感染率に至ってはいずれも50%を超えていたとのことです。重傷者数のピークを迎えた北京では、医療体制の拡充が急務だと指摘しており、今後の感染拡大次第ではさらなる困難が強いられます。
流出したのは、国家衛生健康委員会の会議録とのことです。来年1月22日の「春節(旧正月)」の連休に伴う国民の大規模な移動により、新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されています。
中国政府が新型コロナ対策を2022年1月から変更すると発表
中国政府は新型コロナウイルスの感染拡大を徹底的に封じ込めようと、「ゼロコロナ政策」という言葉を掲げ、積極的にロックダウンや強制的な隔離措置を実施してきました。
しかし26日、中国政府は新型コロナウイルス対策について、2022年1月8日から変更すると発表しました。今後は隔離を行わない感染症へと引き下げ、中国に入国する際に義務付けている集中隔離を撤廃するとのことです。
ゼロコロナ政策の根本的な緩和を知った北京市民は、「ようやく終わる」「お金を稼いで3年間を取り戻したい」など、安堵の声を示しました。また中国の衛生当局は、1月8日から「新型コロナ肺炎」の名称を「新型コロナ感染症」に変更し、管理のレベルを引き下げるとしています。
ゼロコロナ政策が緩和されることで、日中間の人的従来やビジネスの活発化が予想されていますが、その一方で中国からの旅行客が日本に増え、「日本における新型コロナウイルス感染者が増加するのでは?」という心配の声もあがっています。
そのほか、この1件を目にした日本人は「入国制限しなければさらにコロナ患者が増えそう」「ゼロコロナ政策の緩和はいいけど日本が心配」「中国人を来させない、という政策が必要なのでは?」などの反応を示しています。