イランがイスラエルに対して多数のドローン攻撃を実施 迎撃システム「アロー」で撃墜

イスラエルメディアは日本時間14日、イランがイスラエルに対して多数のドローンと巡航ミサイルを発射したと報じました。攻撃の発端となったのは、イスラエルが今月1日にシリア内のイラン大使館を攻撃した事件です。これに対する報復として、イランが実行に移したものと見られています。

イスラエル軍は緊急テレビ会見で、「数時間のうちにイスラエルに到達する」と述べ、地域住民に対して警報を発し、シェルターへの避難を促しました。この事態について、イスラエル軍は「防御体制が整っており、攻撃する準備もできている」と強調しています。

イスラエル軍によると、200を超えるミサイルとドローンが発射され、エルサレムでは空襲警報のサイレンが鳴り響きました。市街地では大きな炎と共に迎撃が行われ、緊迫した状況が続いています。

イランは発射したミサイルの半数以上が目標に命中したと主張していますが、イスラエル側はそのほとんどを迎撃システム「アロー」で撃墜したと反論しています。

この衝突にはアメリカ軍やイギリス軍も関与し、シリアとヨルダンの空域で迎撃を支援しているとの報道がありました。イスラエル軍は南部地域で発生した被害について、1人のイスラエル人の少女が怪我をし、軍施設が軽微な被害を受けたと報告しています。

今後の展開について、イラン側は「イスラエルの対応次第で激しく対応する」と強硬な態度を示しており、イスラエル側も報復を明言しています。

国連のグテーレス事務総長、「強く警戒している」と激しく非難

イランがイスラエル領内へ直接攻撃を行ったのは今回が初めてで、地域の不安定化が懸念されています。この攻撃に対して、国連のグテーレス事務総長は「壊滅的な事態悪化の非常に現実的な危険性について強く警戒している」と述べて非難しました。

イスラエルは、国連安全保障理事会に緊急会合の開催を要請。イスラエルのネタニヤフ首相は、状況を受けてテルアビブの軍司令部で戦時特別内閣を招集しました。

当初、イスラエル軍はゴラン高原やネバティムなどをドローンの標的にする可能性があるとして、住民にシェルターへの避難を指示しましたが、後に攻撃の脅威が収束したとして避難準備指示を解除しました。

ネット上では、「第三次大戦の始まりのきっかけになりかねない紛争だと心配します」「楽観的な見方はできない」「イスラエルによってアメリカは中東でも泥沼にハマりそうだな」などの意見が寄せられています。

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