世界的に有名な音楽家の坂本龍一氏(享年71)が亡くなったことを受け、芸能界にいま衝撃が走っています。テクノバンド「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」の盟友・細野晴臣氏は、1月に同僚の高橋幸宏氏(享年70)を亡くしており、相次ぐ仲間の訃報でコメントを控えていました。
しかし3日、細野晴臣氏は自身のインスタグラムで追悼しています。高橋幸宏氏が死去したときと同様に、灰色の画像を投稿したのです。
また、坂本龍一氏と親交が深かった女優の吉永小百合氏は、「今は言葉が見つからない」と悲しみを述べました。
歌手・作詞家である加藤登紀子氏は、自身のTwitterで坂本龍一氏とのツーショットとともに、「本当に素晴らしい音楽家であり、思想家であり、行動者だった坂本龍一さん。彼の亡き後も、彼の思いを受け継ぎ、音楽家として思考し、行動するひとりでありたいと願っています。」とコメント。続けて「心から哀悼を捧げ、共に生み出した音楽を大切に歌っていきます。」と、自身の気持ちを明らかにしました。
さらに、音楽プロデューサーのつんく♂はブログにて、「一緒に曲を制作出来た経験は僕の誇りです」と感謝の言葉を添えています。そのほか、RADWIMPSの野田洋次郎氏やサカナクションの山口一郎も自身のSNSで、今回の件について反応しました。
海外のファンたちも、「坂本龍一は本当に偉大な才能の持ち主だった」「訃報を知って今朝からずっと落ち込んでいる」「涙が止まらない。坂本龍一はまさに偉人の一人」などの反応を示しています。
坂本龍一氏の経歴・受賞歴
マネジメント会社の発表によれば、坂本龍一氏は3月28日に息を引き取ったとのことです。2021年には、直腸がんの手術を受けていたことを発表。その後、肝臓などへも転移していたと明かしています。
坂本龍一氏は1952年に生まれ、1978年にテクノバンド「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」を結成しました。映画『戦場のメリークリスマス』では出演と音楽を担当し、見事英国アカデミー賞を受賞。
映画『ラストエンペラー』にも出演し、ゴールデン・グローブ賞やグラミー賞、さらには日本人初のアカデミー賞オリジナル作曲賞を受賞するなど、坂本龍一氏は世界中から称賛されています。
がんの闘病中も音楽への情熱を忘れず、「この形式での演奏を見ていただくのは、これが最後になるかもしれない」と語り、2022年12月11日に坂本龍一氏のピアノ・ソロ・コンサート『Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022』を、世界約30ヶ国と地域へ向けて配信しました。世界中の人たちが坂本龍一氏にエールを贈りました。