「鳥取砂丘月面実証フィールド」が鳥取砂丘にオープン ブリヂストンは実演走行を実施

7日、月面探査車の走行試験や宇宙開発技術の研究に特化した「鳥取砂丘月面実証フィールド」(愛称・ルナテラス)が、鳥取市の鳥取砂丘にオープンしました。月面のような地形や細かさを備えた鳥取砂丘を活用するこのプロジェクトは、鳥取県が「鳥取砂丘月面化プロジェクト」として推進してきました。

ルナテラスは鳥取大学乾燥地研究センターの一角に位置し、「建設技術実証フィールド」と合わせると広さは1ヘクタールあります。国立公園外にあるため、研究テーマに合わせた掘削が可能な点も特長の一つです。

また、鳥取県と鳥取大学がルナテラスを拠点とした研究開発や人材育成に向けて協力する協定を結びました。鳥取県知事の平井伸治知事は、「そのスナバが本当にすばらしいフィールドになり、これで月まで行けるようになる。『ツキ』(月)が出てきた」と表現しました。

さらに、ブリヂストンが開発した月面探査車向けタイヤの実演走行も披露されています。内容としては、鳥取砂丘で温度変化が激しい月面の環境を想定したタイヤのテストです。

ブリヂストンの開発担当土谷慶氏は、「これだけ広く、砂の状態などが安定した環境でテストできる場所はほかにない」と、鳥取砂丘の魅力を語りました。

ブリヂストンは「国際宇宙探査ミッション」に挑戦中

ブリヂストンがいま、宇宙産業に向けて大きな動きを見せています。実は、ブリヂストンは2019年4月に、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)、トヨタ自動車株式会社と共に、「国際宇宙探査ミッション」に挑戦することを発表しています。

2022年7月30日には、鳥取県鳥取市で実施された「鳥取宇宙産業創出シンポジウム(宙取祭)」に参加し、ブリヂストンがJAXAやトヨタ自動車と共同開発中の月面探査車用タイヤの実証実験について説明しました。

ブリヂストン次世代技術開発第2部の今誓志氏は、「月では空気がないのと、摂氏マイナス170度にも耐えないといけないため、ゴム製のタイヤは難しい。そこで金属製のタイヤを試作した」と説明し、金属製の試作タイヤによる鳥取砂丘での実証実験を行っている段階であることを報告しました。

鳥取砂丘にて行われたプレゼンテーションで今誓志氏は、ブリヂストンの企業概要についても触れました。グローバルに160拠点を持ち、14万人の従業員を雇用し、連結売上収益が3兆2,461億円を超えるブリヂストンの大きさと広範囲な事業展開を説明。

そして、「創業者が定めた“最高の品質で社会に貢献する”という使命のもと、人々の安心な移動や生活を足元から支えるビジネスを行っている」と、企業のミッションを強調しました。これらの取り組みにより、ブリヂストンは地球から月への移動手段の一端を担っています。

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