2022年になってから商品・サービスの値上げラッシュが続いていますが、10月1日には今年最大の値上げが行われます。値上げの背景には、原材料価格の高騰や円安の深刻化が影響しています。
飲料・食品については、同日だけで6,000品目以上が値上げされる予定です。対象となる商品は、外食や日用品、家電、公共料金など非常に広範囲。昨年から続く値上げラッシュにより、疲弊する家庭が増えると予想されます。
なお、帝国データバンクが主要105社を対象に集計した結果、10月の1ヶ月間で値上げされる商品は6,699品目にまで上るとのことです。担当者は、「バブル崩壊以降ではあまり見たことのない規模だ」と言及しています。
値上げされる商品は今年1年間で2万品目を超え、1世帯あたりの平均負担額は月額5,730円に達する見通しです。
10月1日に値上げされる代表的な商品
10月に突入した途端、さまざまな商品・サービスが値上げされます。代表的な商品としては、以下のようなものが挙げられます。
【大塚食品】
- 飲料製品:18品目
- レトルト製品:12品目
- その他製品:11品目
【日本ハム】
- 家庭向け商品:203品目
- 業務用商品:168品目
- 冷凍食品:17品目
【キューピー】
マヨネーズ類、マスタード、タルタルソース、パン用スプレッド、パスタソース、素材食品など全93品目が値上げ。価格改定率は約2〜20%。
【キリンビール】
「キリン一番搾り生ビール」「淡麗グリーンラベル」「本麒麟」などのビール類、「氷結」などのチューハイ・サワー類、そのほか「樽詰サワー」「キリン 零ICHI」「キリン グリーンズフリー」などが値上げ。
【スシロー】
- 黄皿:10円値上げ
- 赤皿:15円値上げ
- 黒皿:30円値上げ
【日本郵便】
郵便料金の割引率と特殊取扱料、手数料が改定。本人限定受取郵便料が105円から210円に、料金受取人払の手数料が「巡回郵便とするもの」以外5円の値上げ。
【吉野家】
「牛丼」「豚丼」など各種丼が全サイズ一律20円値上げ。丼以外では「牛皿定食 並盛」が20円、「朝牛セット 並盛」が16円の値上げとなる。
このように、大手飲食店や食品メーカーのさまざまな商品が値上げされました。食品以外にも、日本郵便や社会保険料の料金変更が行われています。
商品・サービスの値上げはこれで終わりではなく、原材料価格の高騰や円安の深刻化が止まらない限り、これからも値上げや料金変更は実施され続けるでしょう。