レギュラーガソリンの全国平均価格が前週より1.6円高い181.9円となったことが、資源エネルギー庁の「石油製品価格調査」から明らかになりました。原油価格の上昇や円安の影響を受け、2008年8月以来15年ぶりの高値水準となりました。
レギュラーガソリンの値上がりは13週連続です。特に長野県では190.4円と最も高価格であり、岩手県が最安の176.8円となっています。
政府は石油元売り会社への補助金支給を続けており、14日時点での平均価格は195.5円と予測されていましたが、補助金の影響により13.6円抑えられました。来週21日時点の平均価格は、補助金がない状態で195.7円と予測されています。
補助金の存在により、ガソリン価格の上昇はいくらか緩和されていますが、政府は6月から少しずつ補助率を引き下げており、10月1日には0%になる見込みです。その一方で、サウジアラビアは追加減産を継続しているため、原油価格の上昇傾向は続いています。
与党などからは補助金の延長要望も出ています。「ガソリン税」に加えて、消費税が課せられている「二重課税」に対して、現状では批判の声が多く寄せられています。
資源エネルギー庁の「自動車における省エネ節約術」
資源エネルギー庁は「無理のない省エネ節約」として、自動車における節約術を紹介しています。その運転方法を採用することで、年間「1万5,201円」「5,328円」「3,291円」「3,152円」の節約が可能だとされています。
1世帯当たりのガソリン消費額は全国平均で、年間約7万5,000円とされているため、この節約術は大きな効果になると言えます。具体的な節約方法は以下の4つです。
節約方法 | 年間ガソリン省エネ量 | 節約できる金額 |
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ふんわりアクセル「eスタート」 | 83.57L | 1万5,201円 |
加減速の少ない運転 | 29.29L | 5,328円 |
早めのアクセルオフ | 18.09L | 3,291円 |
アイドリングストップ | 17.33L | 3,152円 |
特に効果が高いとされる「ふんわりアクセル『eスタート』」では、穏やかな発進が年間83リットルの省エネをもたらし、大きな節約効果が見込めます。発進時の目安として、初めの5秒で時速20キロ程度とされています。
ただし、これら4つの方法を全て取り入れたからといって、単純にその総額が節約できるわけではありません。資源エネルギー庁は、これらの運転方法が排気ガスの削減にもつながり、環境の保全に寄与すると強調しています。