
27日、大手テスラの米実業家イーロン・マスク氏が、米Twitterの買収を完了させたことが明らかになりました。買収金額は、総額約440億ドル(約6.4兆円)だとされています。
イーロン・マスク氏は2022年4月にTwitter社の買収に合意していましたが、同年7月に買収を一時保留にしました。10月になって当初と同じ条件で買収を再提案し、今月27日に買収を完了させています。
買収後には、Twitter社の上層部であるパラグ・アグラワルCEO、ネッド・シーガルCFOなど、幹部数人の解雇が報じられました。また、イーロン・マスク氏はTwitter社の従業員7,500人を、約2,000人まで減らす計画を立てているとも報じられています。
イーロン・マスク氏はTwitterの買収について、「私が愛する人類を助ける」「文明の未来のため」という内容のツイートをしました。それに加え、Twitterは日常生活のあらゆる場面で活用できる「スーパーアプリ」の土台になるとの考えも示しています。
さらに、イーロン・マスク氏はTwitterにおけるスパムボットの打倒、アルゴリズムの公開、憎悪や分断の連鎖の防止などを予定していますが、目標達成に向けた具体策や計画を実施する人員は明らかにされていません。
Twitter株が28日にニューヨーク証券取引所から上場廃止
Twitterの買収に伴い、株式が28日にニューヨーク証券取引所から上場廃止になります。「Twitterが非公開になる」ということを聞き、Twitterユーザーたちは「Twitterが使えなくなるの?」「ツイートが見れないのは困る」など、物議を醸しています。
しかし、非公開になるのはTwitter社の株式であるため、Twitterとしての機能はいままで通り利用可能です。とはいえ、イーロン・マスク氏がTwitterを買収したことに対し、「SNSを変えるしかない」「自分も早く移る準備をしなくては」「Twitterの買収は少し不安」などの声があがっています。
なお、イーロン・マスク氏は自身のツイッターアカウントのプロフィール欄を「Chief Twit」に変更しました。「Twit」とは、イギリスの俗語で馬鹿者のことを意味しています。
イーロン・マスク氏はTwitterを「すべてのためのアプリXにする」と計画していますが、どこまで実現できるのかは現時点ではわかりません。イーロン・マスク氏の今後の動向に注目が集まります。