TBSグループ「THE SEVEN」とNetflixが戦略的提携 300億円規模の制作費を準備

2022年11月8日、TBSグループのコンテンツ企画・製作会社「THE SEVEN」は、米動画配信大手のNetflixとの戦略的パートナーシップを結託しました。300億円規模の制作費を準備し、今後5年間にわたってオリジナル実写作品を、Netflixメンバーに向けて独占配信する予定です。

「THE SEVEN」で活躍するクリエイターたちは、これまでの実績をみてもその実力は明らかだとされています。コンテンツ開発と製作の指揮を執るのは、映画プロデューサーの森井輝氏です。

森井氏は、人気作品「今際の国のアリス」を2シーズン通して共同製作。そのほか、「BRAVE HEARTS 海猿」や「映画 暗殺教室」などの製作を手掛けました。現在は、「ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜」と実写版「幽☆遊☆白書」を製作しています。

また、「THE SEVEN」の菅井龍夫代表取締役は、「海外の方々に日本の優秀な作品を見てもらいたい」と意気込みを語っています。韓国作品にも負けない「大きなスケール感の作品」を作ることが「THE SEVEN」の狙いだとされ、森井氏は「僕らはもっと自信を持っていい」とコメント。

Netflix側も日本発の作品が増えることに期待しており、坂本和隆・コンテンツ部門バイス・プレジデントは、「日本や世界の視聴者が観たことのないような世界観の作品に、THE SEVENの皆さまと一緒に取り組めますことを楽しみにしております」と語りました。

コンテンツ企画・製作会社「THE SEVEN」とは?

コンテンツ企画・製作会社「THE SEVEN」は、TBSホールディングスの出資によって設立された会社です。ドラマや実写映画の企画・開発などの事業を、世界市場を見据えて展開しています。

2022年1月と比較的最近設立された会社でありながらも、大ヒット作品「今際の国のアリス」を手掛けた森井氏や、VFX(視覚効果)界を牽引する赤羽氏が所属しています。

映像業界でトップクラスの実績を持つ人材が所属しているほか、海外の事業者とのビジネス交渉の経験が豊富な人材も加入。さらに、赤坂に新オフィスを構え、作品の系統に合わせて柔軟な対応が可能な「VFXルーム」も設置されています。

緑山スタジオ・シティには従来のテレビ用スタジオに加え、約300坪という広大な規模の配信コンテンツ向け撮影スタジオの準備を進めています。代表取締役の菅井氏は、「緑山は『SASUKE』を撮っているくらいで、外で撮影できる場所も非常に多い。世界に通用するスタジオを兼ね備えていることを強調したい」と述べました。

Netflixと戦略的提携を果たした「THE SEVEN」の、今後の映像作品に期待が高まります。

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