第66回グラミー賞の授賞式が4日(日本時間5日)に行われ、最優秀アルバム賞にテイラー・スウィフト氏の「ミッドナイツ」が選ばれました。テイラー・スウィフト氏が同賞を受賞するのは4回目で、これまでの最多記録(3回)を更新しました。
一方、最優秀楽曲賞にはビリー・アイリッシュ氏の「ホワット・ワズ・アイ・メイド・フォー?」が選ばれています。この楽曲は映画「バービー」のために作られたものです。
また、マイリー・サイラス氏の「フラワーズ」が最優秀レコード賞を、ビクトリア・モネ氏が最優秀新人賞を獲得し、女性アーティストが主要部門を席巻しました。
なお、日本人ベーシストのモト・フクシマ氏が参加するハウス・オブ・ウォーターズのアルバムは、最優秀コンテンポラリー・インストゥルメンタル・アルバム賞にノミネートされながらも、受賞には至りませんでした。モト・フクシマ氏は神戸市出身で、現在はニューヨークで活躍しています。
ネット上では、「なんてドラマチックな歌手なんだ」「やはり世界の歌姫の貫禄」「おめでとうございます。これからも応援します」などの意見が寄せられています。
カナダ人歌手のセリーヌ・ディオン氏「ここにいられて嬉しい」
テイラー・スウィフト氏の受賞は、プレゼンターを務めたカナダ人歌手のセリーヌ・ディオン氏が発表しました。セリーヌ・ディオン氏は2022年に、難病を患っていることを公表しています。
熱狂的な歓迎を受けたセリーヌ・ディオン氏は、「ここにいられて嬉しい。心から本当にそう感じています」と感激を語りました。そしてテイラー・スウィフト氏は「みなさんに、いまが人生で最高の瞬間だと伝えたい」と述べ、その上で曲の作成やリハーサル、ショーの準備でも同じように幸せを感じるとコメントしています。
また、「私にとって、この賞は作品そのものです」とも語っており、音楽に対する情熱と幸せを表現しました。テイラー・スウィフト氏は2010年に「Fearless」、2016年に「1989」、2021年に「Folklore」で年間最優秀アルバム賞を受賞しています。
今回の授賞式では女性アーティストが輝きを放ちました。一方で、男性受賞者で最多の3部門を受賞した米ラッパーのキラー・マイク氏が、授賞式会場にて軽犯罪で逮捕されるという出来事がありました。彼は警備員との口論の末、ロサンゼルス警察によって逮捕され、後に釈放されたと報じられています。