タレントのデヴィ夫人は27日、自らのSNSを通じて昨年の週刊文春によって報じられた内容に関して、名誉毀損および信用毀損の罪で週刊誌の関係者らに対する刑事告訴を行ったことを公表しました。週刊誌が行った報道を「表現の自由、報道の自由に名を借りた言葉の暴力」と痛烈に批判しています。
また、一般社団法人「AMITIE SANS FRONTIERS(AMITIE)」の乗っ取りや私物化、1,700万円の持ち逃げを図ったという断定的な表現は極めて悪質なものであり、全くの事実無根であると反論しました。デヴィ夫人は、実際にはAMITIEに1,100万円以上を寄付しているとも述べています。
デヴィ夫人は、自分への誤解を解くために週刊文春の取材に資料を添えて丁寧に応答したにも関わらず、その取材結果が意図的に報じられなかったと時系列で説明しています。さらに週刊誌が自身の回答を完全に無視し、インターネット上で不当に広めたと主張しています。
その上で、「AMITIEの関係者に至っては、どのような経緯で週刊文春の取材を受けることとなったのでしょうか。少なくとも、彼女らは、私がどのような人物か分かった上で、私とのトラブルについて、週刊文春の取材を受ければ、確実に報道されることを認識した上で取材を受けたことは間違いなく、その中で私を誹謗中傷するという悪質な行為に及びました。こうした行為は、断じて許されるべきではありません」と強調しました。
ネット上では、「こんなことがまかり通るはずがない」「デヴィ夫人の言う通り極めて悪質だと思う」「やられっぱなしじゃなくて、当事者双方に公平な報道が形成されていくことを切に望む」などの意見が寄せられています。
デヴィ夫人、誹謗中傷を受け「今でも全く癒えておりません」
週刊文春による報道の結果、デヴィ夫人はインターネット上で根拠のない誹謗中傷を受け、家族と共に精神的な苦痛を味わっていると述べています。「私・娘・孫の心は深く傷つき、今でも全く癒えておりません。また、報道を契機として、私から離れて行かれた方も、多数いらっしゃいます。コマーシャルの放映や、テレビ番組への出演も中断されました。私は、このまま社会から抹殺されるのではないかとの恐怖感も覚えました」と告白しました。
デヴィ夫人は続けて、「最近は、一部の週刊誌が強い権力を持ち、一般の方が週刊誌に情報を提供し、週刊誌が他方当事者である著名人の言い分を公平に載せることなく著名人を貶め、社会から抹殺している事象が、多数見受けられます。そのような報道姿勢は、表現の自由、報道の自由に名を借りた言葉の暴力と申し上げざるを得ません」とした上で、「また、一般の方が、紛争解決のため、正規の手続に拠ることなく、週刊誌を使って著名人に追い込みをかけているとすれば、それは、報道機関が持つ権力を笠に、言葉の暴力を利用する共犯者というべきであり、そうした姿勢が正しいかどうかも、十分に検討されなければなりません。そのような思いから、今般、刑事告訴に踏み切る決断をした次第です」と語っています。