有名人の暴露騒動で話題になっていたガーシー前議員の除名処分が、参議院における15日の本会議で決定しました。ガーシー前議員は当選以来、国会に一度も出席しないまま除名となりました。
国会欠席での除名は初だとされており、国会議員の除名自体は1951年以来で72年ぶりとのことです。除名には出席議員の3分の2以上の賛成票が必要でしたが、結果は賛成235票、反対1票となり、除名が正式に決定しました。
これを受け、尾辻議長は「国会法の規定により、除名する」と宣告し、この宣告をもって議員の席を示す氏名票も撤去されました。
この件について、ガーシー前議員と同じ政治家女子48党(旧NHK党)に所属する浜田政調会長は、「国会議員として活動してほしいと努力をしてきたが、それができなかった。力不足で申し訳ありませんでした」とコメントしています。
除名処分となったガーシー前議員には、国会に出入りできる「前議員バッジ」の交付はされないとのことです。
なお、ガーシー前議員の除名処分を受け、国会正門前では「除名反対デモ」が行われました。デモ参加者は、「少数意見をつぶすな」などの声をあげ、抗議を続けました。政女党幹部はSNSでデモへの参加を呼びかけ、最終的に100人超が集まったとされます。
ガーシー前議員について、警視庁が逮捕状を請求
ガーシー前議員が著名人らに対して脅迫を行ったとして、警視庁は東京地裁に逮捕状を請求しました。警視庁はこれまで、ガーシー前議員の関係先の家宅捜索を行い、任意の聴取を要請してきましたが、ガーシー前議員からの応答はなかったとされます。
警視庁によれば、逮捕状を請求した理由は、帰国や任意出頭をこれまで複数回要請したものの、これに応じなかったことなどから、逃亡や証拠隠滅の恐れがあると判断したため、とのことです。
この逮捕状が発布されれば、今後は警察庁を通じて国際手配への手続きを進める方針で、ガーシー前議員の逮捕に向けて本格的に動き出すと予想されます。
ネット上では、「これは当然。警察の迅速な対応を評価する」「この人が議員になった意味はどこにあるんだろう」「今回の警察の素早い対応に拍手致します」などの意見が寄せられています。
一方で「ガーシーが逮捕されるのは嫌だ」など、反対意見が寄せられているのも事実です。今後のガーシー前議員と警視庁の動きに注目が集まります。