政治団体「つばさの党」の代表ら3人が再逮捕 公職選挙法違反の疑い

衆議院東京15区補欠選挙で選挙妨害を繰り返したとして、政治団体「つばさの党」の代表ら3人が公職選挙法違反の疑いで再逮捕されました。再逮捕されたのは、幹事長で立候補した根本良輔容疑者(29)、代表の黒川敦彦容疑者(45)、組織運動本部長の杉田勇人容疑者(39)の3人です。

警視庁によると、根本良輔容疑者らは立憲民主党陣営の選挙カーに対して拡声器を使ってどなりながら追い回し、警察署に避難させるなど「交通の便」を妨げた他、街頭演説中に割り込んで演説を中止に追い込んだとされています。

「つばさの党」は選挙期間中、他陣営の演説妨害や「カーチェイス」と称する選挙カーの追尾をYouTubeで配信。4月17日には「質問に答えるまで追いかけ回す」と叫びながら立憲民主党の選挙カーを追尾し、4月23日には「質問に答えろ」と街頭演説に割り込む様子が撮影されていました。

根本良輔容疑者らは先月、別の陣営の演説妨害で公職選挙法違反の疑いで逮捕され、東京地検は7日に起訴しています。警視庁は妨害行為が少なくとも15件に上るとみて、活動実態を調べています。

ネット上では、「彼らのやったことは選挙妨害以外の何物でもない」「この誰でも立候補可能である事が問題だと思います」「解散させ厳しい処分をくだして欲しいものです」などの意見が寄せられています。

政治団体「つばさの党」代表の黒川敦彦容疑者とは?

衆院選での選挙妨害事件で再逮捕された政治団体「つばさの党」代表の黒川敦彦容疑者(45)は、愛媛県今治市出身の実業家でした。大阪大学工学部を卒業後、国立研究開発法人で大学発ベンチャーの設立支援に携わり、自らも歯学部発ベンチャーを設立するなど、数多くのベンチャー企業の立ち上げに関わってきました。

リーマン・ショックを機に金融業界を離れた黒川敦彦容疑者は、2011年に故郷の今治市に戻り、農業と政治活動を開始。地元での加計学園問題を追及する社会運動を展開し、2017年には安倍晋三元総理の地盤である山口4区から衆院選に出馬しています。

また、黒川敦彦容疑者は政治団体「オリーブの木」を設立し、代表に就任しています。2020年7月の都知事選への立候補も表明しましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を理由に辞退しました。

2021年1月には、団体名を「オリーブの木」から「つばさの党」に変更すると発表しています。今回の選挙妨害事件を受け、その政治活動の是非が問われることになりそうです。

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