高度な運転支援機能を搭載する電気自動車「Tesla(テスラ)」の時代が来ています。業界団体のカリフォルニア新車販売店協会が公表したリポートによれば、同州の2022年販売台数でトヨタ自動車の「RAV4」と「カムリ」を上回り、テスラのスポーツタイプ多目的車(SUV)「Model Y」とセダン「Model 3」がトップ2に躍り出ました。
「Model Y」の販売台数は8万7,257台、「Model 3」は7万8,934台でした。その一方で、トヨタのSUV「RAV4」は5万9,794台、セダンの「カムリ」は5万5,967台であり、トヨタに大きく差をつけました。テスラ車がカリフォルニア州の年間販売台数でトップに立つのは今回が初めてです。
なお、2021年のトップセラーは「カムリ」であり、テスラの「Model Y」は2位で、次点でホンダの「シビック」、「RAV4」、「Model 3」と続いています。市場シェアでは、トヨタが17.3%で首位を維持し、テスラは11.2%で2位でした。
ネット上では、「テスラの時代が来るのか」「電気自動車に関してはテスラにかなり差をつけられてしまった」「さすがのトヨタも電気自動車から目を背けることはできないだろう」などの意見が飛び交っています。
テスラの「Model Y」と「Model 3」の魅力
日本向けの「Model Y」には、デュアルモーターAWDを採用した最上級の「パフォーマンス」と、エントリーモデルの「RWD」からなる2種類のモデルが用意されています。「RWD」のエントリーモデルでも、最高速度や走行性能などのパフォーマンスは、他社を圧倒するほどの実力を有しています。
一方、テスラの「Model 3」には、デュアルモーターAWDを採用した「ロングレンジ」と「パフォーマンス」、エントリーモデル「RWD」の3つのモデルがあり、金額は5,369,000〜7,149,000円がベースです。
どちらの製品も電気で動く自動車(EV)であり、内装・外装ともにシンプルかつスタイリッシュ。一応「コンパクト」クラスではあるものの、車内には開放的な空間が確保されています。
また、一般的な自動車にあるメーターパネルが省かれており、運転席周辺にはハンドルとタブレット型スクリーンがあるだけです。完全なる自動運転ではありませんが、高度な運転支援機能が搭載されていることから、ほかの自動車に比べて運転中のストレスを感じにくいのが特徴です。
これから行われるテスラのアップデートで、完全自動運転に一歩近づくと期待されています。