世界的な投資家であるウォーレン・バフェット氏は11日、東京都内で朝日新聞の単独インタビューに応じました。このインタビューによると、「信頼できる経営陣と、我々が理解できるビジネスを探している」と発言し、日本での投資拡大の意欲を示しているとのことです。
ウォーレン・バフェット氏は投資先企業との面談などのために来日しており、日本の5大商社への投資について、株式保有率をそれぞれ7.4%まで高めたことも明かしました。
日本の5大商社への投資に関しては、ウォーレン・バフェット氏が90歳を迎えた2020年8月30日に、発行済み株式のそれぞれ5%超を取得したと発表しています。日本への本格的な投資は、それが初めてだったとのことです。
2022年には商社株を買い増し、それぞれ6%超にまで高めたことを発表。さらに9.9%まで保有比率を高める可能性があることも示しています。市場では、ウォーレン・バフェット氏が日本企業の可能性をどう評価するのかに関心が高まっています。
そもそもウォーレン・バフェット氏とは?
ウォーレン・バフェット氏は、「投資の神様」と呼ばれているアメリカの投資家です。長期間にわたり高い運用実績を残しており、その実績は1964~2018年の54年で約10,900倍のリターンがあると言われています。
また米誌フォーブスによれば、2023年4月9日時点での個人資産額は1,097億ドル(約14.5兆円)で、世界6位の大富豪であるとのことです。資産の大半は、慈善事業に寄付しています。
ウォーレン・バフェット氏の投資手法はとてもシンプルで、決して難しい運用をしているわけではありません。彼の投資手法は主に以下の2点です。
- 長期で株式を保有すること
- 優良な株式を安く購入すること
じっくりと見据える長期投資が基本であり、売ることを前提としない投資手法を取ることがほとんどです。ウォーレン・バフェット氏は、「経営者が有能かつ誠実で、さらにマーケットがその企業を過大評価しないかぎり、無期限で持ち続けることは正しいことなのです」と語っています。
今回、ウォーレン・バフェット氏が日本での投資拡大に意欲を示したことで、日本企業の多くが彼の行動に注目を寄せました。ネット上では、「バフェットが日本株に意欲を示しているのは良いこと」「投資一本という姿勢はシンプルにすごい」「バフェットが買った株は安泰だ」などの意見が飛び交っています。