13日のニューヨーク(NY)株式市場では、株価が大幅に上昇しました。特に注目されたのは、NYダウが512.30ドル高の37,090.24ドルに達し、ナスダックも200.57ポイント上昇して14,733.96で取引を終えたことです。市場の動きは11月の生産者物価指数(PPI)が予想を下回り、ハイテク株が買われる展開からスタートしました。
連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表後に、連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を3回連続で据え置くことを決定。これにより、2024年に0.75%の利下げが予想されるなど、市場はFRBのハト派的な姿勢とパウエル議長の会見を受けて、利下げ観測が一層強まりました。その結果、ダウは過去最高値を更新し、セクター別では不動産や公益事業が上昇した一方で、電気通信サービスは下落しています。
ビデオゲームメーカーのテイクツー・インタラクティブ・ソフトウエア(TTWO)は大幅に株価を上げました。ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)は、英国チェーン「ブーツ」のIPOを検討しているとの報道を受けて株価が上昇しています。また、医薬品メーカーのバーテックス・ファーマシューティカルズ(VRTX)は治験で有効性が確認され、株価が急騰しました。
一方で、ソフトウェア大手のアドビ(ADBE)は決算発表後の時間外取引で下落しています。この日の市場は、政策金利の動向とそれに関連する各企業の動きによって大きく動いたことが特徴的です。
ニューヨーク外為市場|142円96銭で取引を終え大幅に下落
ニューヨーク外為市場では、13日にドル・円が大幅に下落しました。この日の取引は145円72銭からスタートし、142円65銭まで下がり、最終的に142円96銭で取引を終えました。この動きは、米国の11月PPIが市場予想を下回ったことと、FRBがFOMCにて政策金利を3回連続で据え置く決定を下したことが背景にあります。
さらに、金利やPCE、コアPCEの予測が大幅に引き下げられたことで、利下げに対する市場の期待が高まりました。パウエル議長は会見で「今回の会合で利下げのタイミングを協議したこと」を明かし、それも原因でドルの一層の下落を招きました。
一方、ユーロ・ドルは1.0780ドルから1.0896ドルまで上昇し、1.0874ドルで取引を終えています。英国の10月国内総生産(GDP)が予想以上に悪化したことから、ポンド・ドルは一時下落しましたが、FOMCの結果を受けて大幅に反発しました。ドル・スイスは0.8780フランから0.8691フランまで下がりました。